倉庫管理システム「WMS」の概要と導入効果とは?
2020.04.06
物流倉庫で重要なのは荷物の管理ですが、規模によっては紙でアナログに管理するのではなく、システムを導入して効率的に行うことで、将来的な人件費を削減することにつながります。
今回は、倉庫管理システム「WMS」について、その概要や効果、導入のメリット・デメリットなどをご説明します。
【倉庫管理システム「WMS」の概要と導入効果:「WMS」とは?】
倉庫管理システムである「WMS」とは「Warehouse Management System」の略であり、入庫や出庫、在庫管理、帳票類の発行、棚卸しをシステムで一元管理するものです。
各システムのメーカーにより特徴もさまざまですが、基本的には業種を問わず、顧客の要望に合わせてカスタマイズできます。
大きく分けてオーダーメード型・パッケージ型・部分型があり、価格も数十万円から数千万円と幅広いため、自社にとって一番使いやすいシステムを選択することが重要です。
情報は社内の基幹システムなどと連携が可能ですが、インターネット(クラウド)上で管理するタイプであれば、いつどこでもアクセスできるため、拠点が増えても対応が可能です。
無線ハンディターミナルでバーコードを読み取って管理するタイプが主流ですが、最新のものはICタグなどを装着することで自動的に管理するタイプもあります。
【倉庫管理システム「WMS」の概要と導入効果:4つの導入効果とは?】
「WMS」を導入するメリットは多くありますが、主に挙げられるのは以下の4点です。
1つ目は、倉庫業務のスピードアップです。
入出庫の際、場所を確実に把握できることにより、ピッキング速度の向上も相乗し、作業員の人件費カットにつながります。
2つ目は、倉庫業務のベテラン依存脱却です。
どこに何が保管されており、どのように管理されているかが一部の社員にしか共有されていない場合、業務が属人化し、作業が滞る場合があります。
システム化することでこのような事態を避けることができます。
3つ目は、倉庫業務の精度向上です。
バーコードでのデジタルチェックにより、目視での判断とのWチェックが可能となるため、出荷ミスを大幅に減らすことができます。
4つ目は、在庫の現品管理強化です。
リアルタイムで在庫情報を確認することができるため、不要な在庫を抱えることがなくなり、棚卸し作業も簡略化可能です。
在庫を正確に判断することで、作業の効率化だけではなく、円滑な出荷処理ができます。
それが取引先への信用工場につながり、最終的には財務の健全化などへの波及効果も望めるようになるのです。
【まとめ】
「WMS」を導入することで多くのメリットを享受することができるため、今やどのような業種でも有用なシステムといえますが、もちろん導入にはコストがかかります。
会社の規模にもよりますが、今後、倉庫などで在庫を管理する場合には、管理当初から導入の検討を行うべきでしょう。
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