天井クレーンの定期点検は重要!検査のポイントとルールを確認
2020.05.03
倉庫や工場の運営者にとって、作業者が安全に働ける環境づくりは重要な仕事です。
特に重機を利用する場合は、定期的な点検で事故を防ぐ必要があります。
今回は、倉庫や工場で使われる「天井クレーン」について、自主点検のポイントや注意事項を紹介していきます。
【天井クレーンの自主点検のポイントと重要確認事項】
天井クレーンとは、数百キロの荷物を運搬できる、倉庫や工場に欠かせない機器です。
しかし、適切な点検を行なわないと、重大な事故を引き起こす危険性があります。
吊り荷重500キロ以上の大型天井クレーンは、2年に1度の法定点検のほかに、自主点検が必要です。
自主点検は、年に1度の定期点検と、月次点検、作業前など日常的に行なう点検があります。
1年に1度の自主点検では、構造や機械、電気部分、ワイヤーロープ、吊り具などに損傷などがないか、基礎部分に問題がないかを確認します。
また、定められている荷重を吊り上げて、異常がないかも確認します。
月次点検では、安全装置のほか、ワイヤーやチェーン、フックなどの吊り具、電気系統のチェックを行ないます。
定期的な自主点検を行なった上で、利用前には、安全装置や操作系の機器に異常がないか、レールの状態やワイヤーロープが通っている箇所にトラブルがないかをチェックします。
【天井クレーンの自主点検に関する重要注意事項】
法律で定められている定期点検以外にも、必要に応じて随時点検が必要です。
機器の消耗度合いや劣化は使用頻度により大きく変わります。
定期的な点検以外にも、使用前や、任意のタイミングで点検を行なうことが重要です。
また当然ですが、異常を発見したらすぐに修理する必要があります。
点検するだけでなく、記録を残しておく必要があることも注意すべきポイントです。
年次、月次の自主点検の記録は、それぞれ3年間の保管が義務付けられています。
自主点検とは言っても、検査すべきポイントや判断基準は法律で定められていますので、規定に応じた点検をすることが重要です。
倉庫や工場で利用される天井クレーンは、比較的小型なものも多く、自主点検を行なっている業者も多くない実情があります。
しかし、自主点検の実施は法律で定められており、万が一事故が起こったら刑事罰を受ける場合もあります。
規定をチェックして、定期的な点検を心がけましょう。
【まとめ】
特に使用に問題がないと感じても、重機は消耗や劣化が激しいです。
点検の頻度や項目は、安全に作業を実施できるように定められているものです。
万が一、作業者がけがをしてしまったら大変ですよね。
そうならないためにも定期的な点検を行い、事故を未然に防ぎましょう。
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