製造業を営むなら知っておこう!プレス加工と板金加工の特徴をご紹介!
2020.07.13
工場で製造した部品は、加工することによって必要な形に成形し、出荷・販売するのが一般的です。
成形する方法には、金型をつくって加工するプレス加工と、切断・溶接などの工程を経て加工する板金加工があります。
今回は、製造業を営むために工場を借りようとしている方へ向けて、プレス加工と板金加工の特徴や違い、それぞれのメリット・デメリットについてご説明します。
【製造業の方が知っておくべきプレス加工と板金加工の違いとは?】
それぞれどのような加工方法なのかをご説明します。
まず板金加工とは、板状の金属を切断したり、曲げたり、また溶接することによって目的の形状に成形する方法です。
またレーザーを使って穴を開けたり、型抜きをしたりと、細かい加工ができます。
一方プレス加工とは、金型とプレス機を使って成形する方法です。
まずは目的の形状にするための金型をつくり、プレス機にセットしたら、圧力をかけて成形します。
プレス加工は、先に金型をつくっているので、あとはプレスするだけで、同じものをつくることができます。
このように、プレス加工と板金加工の違いは、「金型を使用するかしないか」だといえます。
【プレス加工と板金加工のメリット・デメリットを知って製造に活用しよう】
製造するものによって、プレス加工が適している場合と、板金加工でおこなったほうがいい場合があります。
それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
<板金加工のメリット・デメリット>
板金加工は、人の手で調整しながら、目的の形状に加工していく方法のため、細かい要望や急な変更に対応できる点がメリットといえます。
またプレス機や金型などの費用もかかりません。
しかし、技術力のある職人ならではの加工方法なので、だれにでも任せられるものではありません。
また1日に製造できる個数にも限りがあるので、大量生産には向かない点がデメリットです。
<プレス加工のメリット・デメリット>
一度金型をつくれば、同じものが大量につくれる点が大きなメリットといえるでしょう。
切断したり溶接したりする加工方法ではないので、金属くずが少なく、材料を効率よく使用できます。
また、プレス機の操作方法はさほど難しくないので、経験の浅い従業員にも任せられますし、製造するスピードも速く製品の仕上がりにも差が出にくいです。
しかしプレス機の導入やシステムをつくるために、最初に設備投資をしなければいけません。
また、金型をつくる費用が高額なので、受注生産や小ロット生産の場合には、利益が出にくい点がデメリットでしょう。
【まとめ】
今回は、製造業におけるプレス加工と板金加工の特徴についてご説明しました。
金型を使用するかしないかに双方の違いがあり、大量生産にはプレス加工、顧客からの細かい要望に応えつつ小ロットで生産するには、板金加工のほうが向いているでしょう。
工場を借りようと検討している方は、違いを考慮してぜひ製造に取り入れてください。
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