食品の品質を保証するJAS規格ってなに?どんな種類があるの?
食品を選ぶ際、JASマークがついているものはなんとなく安心できますよね。
しかし、ついている商品とついていない商品では、なにが違うのかご存じでしょうか。
食品を扱う職業の人なら、ぜひ知っておきたいものですよね。
そこで今回は、食品を加工・保管するための倉庫や工場などを探している人へ向けて、JASマークとはどのようなものなのか、また種類についてご紹介します。
【食品についているJASマークとは?どんな規格なの?】
「JASマークは知っているけど、そもそもなにを表しているマークなのかよくわからない」という人もいるかもしれませんね。そこでJASマークとはなにを意味しているのかを、まずはご説明しましょう。
<JASマークとは?>
JASとは「Japanese Agricultural Standard」の頭文字をとった略称で、日本農林規格を意味しています。
この規格は、国内市場に出回る食品や農林水産品の品質や作り方を、一定の水準にそろえるための基準です。
クリアしたものは、「農林物資の規格化等に関する法律」にもとづいて品質を保証され、規格証票をつけて出荷・販売できます。
JASマークとはこの規格証票で、第三者の認証機関がおこなう検査に合格したものに、任意で貼りつけられます。
マークの下には、検査をおこなった機関の名称が記されていますよ。
【JASマークには種類がある!規格内容と代表的な食品をご紹介!】
一口にJASマークといっても、注意して見てみるといろいろな種類があることに気づきます。
それぞれどのよう規格なのか、また代表的な食品をご紹介しますね。
<一般JASマーク>
品質に関する規格で、色・香り・味・水分・強度などについて規格を満たしているものにつけられます。
代表的なものは、カップ麺・しょうゆ・マーガリン・ジャムなどです。
特級・上級・標準と3種類のランクに区分されています。
<有機JASマーク>
化学肥料や農薬を使わずにつくった有機農産物や、有機農産物と同じようにつくったエサを食べさせて育った家畜の肉・卵・乳などにつけられます。
有機農産物・有機加工食品・有機畜産物が対象です。
<特定JASマーク>
たとえば、地鶏肉は飼い方、熟成ハムは熟成期間といったように、特別な生産や育て方に対して定めた水準をクリアしたものにつけられます。
代表的なものは、熟成ハム・熟成ベーコン・熟成ソーセージ・地鶏肉などです。
<生産情報公表JASマーク>
だれが、どこで、どのように生産したかなど、食品の情報を消費者に提供する水準を満たすものにつけられます。
生産情報を公表している牛肉や豚肉、豆腐、養殖魚などが対象です。
<定温管理流通JASマーク>
製造から販売まで一定の温度を保って流通させる、流通方法に特色がある加工食品につけられます。
米飯を使った弁当やチャーハン、寿司などが対象です。
【まとめ】
今回は、食品の品質を保証するJAS規格についてご紹介しました。
JASマークは強制ではなく、任意で貼りつけるものです。
しかし消費者が商品を選ぶ目安になりますから、ぜひ自社の商品にも活用して、商品価値のアップを目指してみてはいかがでしょうか。
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