奈良県における創業資金融資制度とはどんなもの?
2020.04.23
各自治体では、さまざまな創業支援制度や補助金制度を設けていますが、それは奈良県においても同様です。
今回は奈良県における創業資金融資制度について、ご紹介していきます。
【奈良県における創業資金融資制度:創業支援資金】
まずご紹介するのが創業支援資金で、融資の対象は県内で創業しようとする方、または創業後5年未満の方です。
自己資金などの要件はあるものの、融資限度額は3,500万円、融資期間は7年で、融資利率は1.575%となっています。
なお、保証料については0.8%ですが、商工会経由で保証申し込みをした場合は0.5%です。
さらに、離職者等起業促進支援利用者(5年以内に勤務先を離職した方もしくは60歳以上の方)に関しては、融資限度額は1,500万円ですが、保証料率は0%で奈良県が負担をしてくれる場合があります。
また、認定特定創業支援事業による支援を受けた方に関しても同様で、保証料率は0%です。
ちなみに認定特定創業支援事業とは、産業競争力強化法に基づいて市町村と商工会などが実施する特定創業支援事業のことで、そのようなバックアップを受ける場合が対象となります。
なお、創業支援資金には、優れた事業計画を有する方や奈良の木を利用した優れた事業計画を有する方、知事の認定を受けた方に対しての特別な融資枠があります。
この場合の融資限度額は1,500万円、融資期間は7年で、融資利率と保証料率はともに奈良県が全額負担するため0%となっています。
【奈良県における創業資金融資制度:チャレンジ応援資金】
次にご紹介するチャレンジ応援資金は、県内で事業所または設備の新増設など、事業を拡大しようとする方や、現在行っている事業を廃業し、県内で異なる業種の事業を開始しようとしている方などに融資される資金です。
融資限度額は2億8,000万円で、融資期間は設備投資に関しては15年、運転資金とする場合には10年です。
なお、チャレンジ応援資金には小規模企業枠があり、先の条件で小規模企業者に該当する方の場合は、融資限度額がライトになっています。
具体的な融資限度額は5,000万円で、融資期間は設備投資に関しては15年、運転資金とする場合には10年、融資利率は固定枠であれば1.775%、保証料率は奈良県が全額負担のため0%です。
【まとめ】
奈良県内で新しく事業を始めようとする方や、現在の事業へ設備投資をしようとする方、事業を廃業して異なる事業を始めようとする方には奈良県のバックアップの元、利率が抑えられた融資を受けることが可能です。
このような融資制度をうまく利用することで、融資の負担ともなりうる利息や保証料を節約できるため、事業の展開には積極的に活用すべきといえるでしょう。
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