食品工場における結露のリスクとは?対策方法もご紹介
2020.08.25
調理を行う食品工場の中には、製品を作る過程で大量の水蒸気が発生し、天井に結露ができてしまう事も珍しくないでしょう。
しかし、工場において天井に結露が生じてしまう事は、施設の劣化や食品事故の増加などさまざまなリスクが考えられます。
今回は食品工場を借りようと検討している方向けに、結露のリスクとは何か、またその対策についてもご紹介していきます。
大切な食品に影響を及ぼさないためにも、よく検討しておきましょう。
【食品工場における結露のリスクとは?】
そもそも結露とは、空気中の水蒸気である気体が液体に変化する現象のことです。
暖かい空気と冷たい空気では、空気中に含む水蒸気の量が異なっています。
多くの水蒸気を含むのは暖かい空気で、その温度が下がって冷たい空気になると、飽和水蒸気量を超えてしまい、余った水蒸気が水分になります。
その水分が、結露となって付着するのです。
食品工場における結露には、どのようなリスクがあるのでしょうか。
たとえば、天井に発生する場合です。
これは食品の製造過程で、大量の水蒸気が発生したような場合に起こります。
そうすると掃除の行き届きにくい天井は汚れているため、天井で汚れと水分が混ざります。
そこで汚れた水滴が、製造している食品に落下してしまう可能性が出てくるのです。
雑菌が付着して、繁殖する危険もあります。
また天井そのものにもカビが発生し、繁殖する恐れもあるでしょう。
天井の材質によっては、痛みや剥がれが起こる可能性もあります。
【食品工場で起こる結露の対策方法とは?】
扇風機の風を当てる
水分が発生してしまう前に、風を当てて乾かし防ぎます。
また、乾燥させることでカビの発生を防ぐことも可能です。
同様にサーキュレーターの導入も、同じような効果が見込めます。
除湿器の導入
空気中の水蒸気を除湿器で除去します。
室内の湿度を適切に保ってくれるので、結露の発生を防げるでしょう。
適切な換気をして、湿度を下げるのも効果があります。
製造ラインに簡易的な屋根を付ける
これは食品に水滴が落ちるのを、防ぐためにおこないます。
食品がむき出しの状態では、天井から水滴が直接落ちてきてしまいますが、屋根があればそれを防げますね。
【まとめ】
以上、食品工場における結露のリスクと対策についてご紹介しました。
上述した対策は、どうしても改装の費用がかけられないといった場合の応急処置的な対策になります。
改装や増築、建て替えが可能な場合は「そもそも結露が発生しない工場」を目指しましょう。
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