工場で天井クレーンを設置する際の費用や注意点について
2020.10.15
貸し工場契約を検討されている方に向けて、天井クレーンについて説明していきます。
天井クレーン設置費用や注意点について確認していきましょう。
【工場における天井クレーンの費用】
倉庫を借りる際には、天井クレーンの設置を検討する方が多くいます。
天井クレーンとは、建物の両側の壁に沿ってランウェイ上を走行する、クレーンのことです。
種類はクラブトロリ式天井クレーンやホイスト式天井クレーン、製鋼用天井クレーンなどがあります。
天井クレーンの設置費用はクレーンガーター製作費用や巻き上げ機費用、試運転調整などの諸費用を含めて、だいたい70万円から500万円です。
ちなみに設置納期は、1から3カ月となっています。
【工場における天井クレーン設置の注意点】
次に天井クレーン設置の注意点について、説明していきます。
<クレーン設置報告書を提出する>
天井クレーンを設置する場合、クレーン設置報告書の提出義務があります。
書類は厚生労働省のHPよりダウンロードが可能です。
<適切な天井クレーンを導入する>
必要性に応じた天井クレーンを選んで、設置するように注意しましょう。
目的をはっきりとさせ、クレーンメーカーなどに相談します。
搬送のルートや距離にあわせて、クレーンを組み合わせて選定するのも必要です。
<建物の条件を確認する>
導入を検討している天井クレーンに建物が対応しているか、確認しましょう。
とくに念入りに、強度確認をするのが重要です。
過去に強度確認をしている場合でも、天井クレーンの導入を検討したタイミングで念入りに強度確認しておくと、安全に導入できます。
<クレーン点検>
倉庫や工場に取り付けられた天井クレーンは、消耗が激しいものです。
劣化が進んで不具合があると、作業効率が低下し重大な事故にもつながるでしょう。
そのようなリスクを最小限に抑えるためにも、定期的な点検・メンテナンスが重要です。
労働安全衛生法第45条においても、天井クレーンの設置業者には「1年以内ごとに1回および1ヶ月以内ごとに1回」の自主検査が義務づけられています。
<点検・メンテナンス方法>
吊り荷重500 ㎏以上タイプは、年次自主点検が必要です。
構造・機械・電気部分、ワイヤーロープおよびロープなどの劣化状況を調べ、不具合があれば早急にメンテナンスを実施します。
月次自主検査では、過巻防止装置や過負荷警報装置などの安全・警報装置と、ブレーキ・クラッチ、ワイヤーロープおよびチェーンなどの劣化具合を、綿密に調査します。
また作業開始前点検も、確実におこないましょう。
【まとめ】
工場における天井クレーンについて説明しました。
是非参考にしてみてくださいね。
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