OJTとは?工場での新人育成におけるメリットについて
2020.10.29
工場などの現場では、実務を通しての新人育成が不可欠です。
そして通常の業務の中でノウハウを伝達していくためには、上司や同僚社員がコーチとなるのが一般的です。
そこで工場においてOJTを導入するメリットや、新人育成で知っておきたい注意点を確認していきましょう。
【工場で新人を育成するOJTの手法とは?】
OJT(On-The-Job Training)とは、職場内訓練を意味します。
工場では実務を通した訓練により、新人をいち早く戦力に育成するのに有効とされる手法です。
具体的には職場の同僚社員がコーチとなり、業務に必要な知識や技能を教育します。
指導の主な流れは、次の4段階からなる職業指導法が基本になっています。
・Show(みせる)
・Tell(説明する)
・Do(させてみる)
・Check(評価・追加指導する)
これらに加えて、次のPDCAサイクルを意識することも重要です。
・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
【工場において新人育成でOJTを導入するメリットと注意点】
指導内容がそのまま通常業務につながるため、新人でも早期に戦力入りすることが期待されます。
さらに評価の段階では、工場での業務で発生しやすいミスの共有も可能です。
そのためOJTの導入は現場だけでなく、会社全体にとってもメリットがあります。
<メリット>
OJTはマンツーマンによって個人に合わせた指導をできる点が、集団指導にはないメリットです。
理解度に応じて指導内容を見直せますから、全体研修よりも細やかな対応できます。
また教える側にとっても、部下の指導や業務管理能力の向上が期待できるのもメリットです。
このほか新人の育成がきっかけでコミュニケーションを図れるので、人間関係の構築にも役立ちます。
<注意点>
工場全体で指導方針を定めておかないと、新人の放置やコーチの負担増大になりやすいのがOJTの注意点です。
そのため現場に一任するのではなく、会社側によるフォローが欠かせません。
たとえば業務が停滞しないよう、通常業務とは切り離して指導時間を確保しましょう。
必要に応じて人員を増強するなど、社員の抱える業務量を常に把握できるようにしておくのがポイントです。
【まとめ】
工場でOJTによって新人を育成するメリットと、覚えておきたい注意点を解説しました。
効果を最大限に発揮するためには、経営者だけでなくコーチも目的を認識しておくことが大切です。
そして業務内容の変化にも対応できるよう、その都度指導のねらいを共有するようにしましょう。