食品の物流の質をあげたコールドチェーンとはなにか?
2020.12.15
クリックひとつで物が買える時代になり、遠方にある飲食店の料理をそのままのクオリティで楽しめるようになりました。
これはコールドチェーンという、生産から消費まで低温を保持した流通方法が市場拡大しているためです。
今回はコールドチェーンとはなにか、その活用法や改善すべき課題をご紹介いたします。
【コールドチェーンとは?食品など物流の質向上を担った流通方法】
コールドチェーンとは作ってから消費されるまで一貫した低温で市場にいき渡る仕組みのことです。
日本語にすると冷たい連鎖を意味するため想像しやすいでしょう。
自宅などでできる冷凍は徐々に食品を凍らせるため、細胞が破壊され品質が下がってしまいます。
しかしコールドチェーンでは、急速冷凍したものを一定の低温管理のもと出荷されます。
そのため生鮮食品の質が保持されたまま消費者の元へ届けられるようになりました。
また生鮮食品だけでなく、輸血パックや低温で管理をしなくてはいけない一部の医薬品の流通にも大きく関係しています。
温度管理技術の向上により8度以上になると、廃棄処分になる輸血パックや医薬品も高い品質のまま流通できるようになりました。
飲食から医療まで、コールドチェーンは多岐に渡り活用されています。
【物流は食品だけではない?コールドチェーンの課題とは】
常温の流通に比べ大幅に鮮度の保持期間が伸び、食品が腐ってしまうリスクが減りました。
そのため廃棄ロスが減り、食品業界は大幅なコストがカットされ効率よくなりました。
遠方の店の料理を高品質で手に入れることができるのはコールドチェーンの発達のためです。
食品だけでなく医療関係でも活用されているコールドチェーンですが、生産から消費まで一定の低温管理をしなくてはいけません。
特に低温管理をしなくてはいけない医薬品や輸血パックは8度以上になってしまうと、廃棄処分になってしまいます。
そのため高度な低温管理システムが必要とされており、温度管理が常にされている流通体系を築く必要があります。
しかしそれには大幅なコストがかかってしまいます。
そのため日本国内でも完全にコールドチェーンが定着しているとは言えません。
一定の温度管理が物流全体に求められるため、インフラなど社会基盤の整備が課題といえます。
【まとめ】
コールドチェーンは低温管理が必要とされている生鮮食品、医薬品の流通の質向上を担っており生活をより豊かにできる流通方法と言えます。
しかしこの流通体系を一般化させるには社会基盤の整備が必要とされ、金銭だけでなく時間もかかってしまいます。
温度管理の徹底やコスト面からくる市場拡大のしづらさが今後の課題でしょう。
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