工場(倉庫)を借りる際に知っておきたい危険物の種類や処分方法とは
2020.12.21
工場(倉庫)で扱う物品には、さまざまな種類の危険物があります。
専門的な薬品や道具ならば危険物であると認識できますが、なかには日常生活でよく身につけるものもあるので、注意が必要です。
工場(倉庫)の運用を考える場合、これら危険物の種類を正確に把握し、処分方法を熟知していなければなりません。
【工場(倉庫)で扱う危険物の種類とは】
工場(倉庫)で主に扱われる危険物の種類は、第一類から第六類に分類されています。
第一類は「酸化性固体」と呼ばれ、物質を酸化させることで熱や衝撃、摩擦で激しく燃焼する物質です。
第二類の「可燃性固体」は燃えやすい物質と、40℃未満の低温でも引火しやすい性質の物質を指します。
第三類は「自然発火性物質および禁水性物質」
と言い、空気や水と反応することで発火したり、可燃性のガスが発生したりするものです。
第四類は「引火性液体」という、燃料などの燃えやすい液体を指します。
第五類の「自己反応性物質」は、酸素をすでに含んでいるため、空気に触れなくても燃焼する物質のことです。
第六類は「酸化性液体」で、刺激臭を伴うことの多い、燃焼促進剤のようなものを指します。
このように、危険物はかなり細かく分類されているため、種類が多くなっています。
分類に応じて扱い方、保存方法、処分方法も定められているため、適当に扱うことはできません。
ガソリンや灯油、オリーブオイルなどは身近なものですか、これらは第四類に分類される立派な危険物です。
また、アルコール度数の非常に高い飲料や内容物を出し切れていないスプレー缶なども、身近な危険物と言えるでしょう。
とは言うものの、身近なものほど意識されないことが多いため、気をつけなければなりません。
【工場(倉庫)で扱う危険物の処分方法とは】
工場(倉庫)の運用でもっとも悩ましいもののひとつが、危険物の処分方法です。
危険物には正しい処分方法があり、無視してしまうと事故に繋がりますし、罰則も存在します。
特にガソリンや灯油などの燃料は、ほとんどの工場(倉庫)にあるものなので、処分する場面が多く発生するでしょう。
燃料の類は保存が長期間になると劣化するため、処分しなければなりません。
その際は、ガソリンスタンドに処分を依頼するのがもっとも確実です。
引き取りは無料か、費用がかかっても数百円程度で済みますので、処分する際は必ずガソリンスタンドを利用しましょう。
スプレー缶に関しても、そのままゴミに出してしまうとゴミ収集車のなかで発火、爆発する恐れがあります。
そのため、処分する場合はガス抜きを行ってから出すのが一般的です。
ガス抜きの際は必ず外で行い、ガスが充満する屋内では決して行わないようにしましょう。
【まとめ】
危険物とは、その名のとおり扱いを誤れば危険を伴うものです。
注意し過ぎて困ることはないので、正しい使用方法、処分方法を守り、ご自身やご家族、従業員を守りましょう。
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