東大阪市が熱い!盛り上がりを見せるデザインプロジェクトとは?
2021.01.17
2010年にスタートした「東大阪デザインプロジェクト」。
これは高い技術力にデザインを融合させ、付加価値を持ったオリジナル製品を生み出すための取り組みです。
今回は、このプロジェクトの狙いや、これまで世に送り出してきた製品についてご紹介します。
【東大阪デザインプロジェクトの目標は?】
東大阪市の工場は事業所数で約6,000か所と、全国でもトップクラスです。
また、大手企業の系列会社ではない企業が多いこともあり、モノづくりに対するチャレンジ精神が旺盛な地域でもあります。
そんな東大阪市が注目したのは、デザインの重要性。
「東大阪デザインプロジェクト」は、高い技術力をデザインと融合させ、海外からも高く評価される製品を生み出すことを目的としています。
同時に、自社製品をつくることによって下請け体制からの脱却を図っていくねらいもあります。
デザインは単に見た目だけを考えればよいのではありません。
設計・機能・品質・経済性などを総合的にまとめていくことが重要です。
欧米や中国などで技術開発と同じレベルで重視されているものが、このデザインという要素。
その結果これらの国は、家電製品などで日本企業を凌ぐ成長を遂げようとしています。
このハイレベルな世界のマーケットに乗り込むべく、工業デザイナーの喜多俊之氏に「東大阪市デザインクリエイティブアドバイザー」として協力を要請。
他都市に先駆けて製品のデザイン性をレベルアップさせることを目指し、セミナーやアドバイス会などを開催しています。
この催しは市内の企業が製品を持ち込み、公開形式で喜多さんが直接アドバイスをするというもの。
市内企業経営者などが自らデザインの重要性について認識し、国内外の情勢を理解することを目指しています。
【東大阪デザインプロジェクトで製品化された事例とは】
東大阪デザインプロジェクトによって製品化されたものは、家電・調理器具・インテリアなど多岐にわたります。
そのなかのいくつかの製品事例をご紹介しましょう。
調理器具では、蒸す・煮る・炊く・焼くといった調理法に対応するスタイリッシュな土鍋が製品化されました。
耐久性と保温性に優れた土鍋の特徴を活かしながら、現代の食卓にフィットするデザインに仕上がっています。
アルミやステンレスなどのさまざまな調理器具がIHで使えるようになるプレートも開発。
上記の土鍋も対応しており、便利さとデザイン性を両立しました。
また、和紙を活用したLEDの照明器具や、木組みという伝統な技術を応用したラックなど、日本らしさにこだわった商品が多いのも特徴です。
さらに、東日本大震災が発生した際にはパーテーションと小物入れをスピーディに製作。
発案後なんと3日で、被災地に100セットが送られました。
【まとめ】
「何でもつくれる」「何でもそろう」と国内外から高い評価を得ている東大阪。
ここに高いデザイン性が加われば、他都市との差別化がより顕著となります。
今後東大阪市での創業を検討している方は、自社製品のレベルアップを図るべく東大阪デザインプロジェクトに参加してみてはいかがでしょうか。
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