セントラルキッチンとして使える賃貸倉庫が少ない理由
2021.07.16
複数店舗を運営する会社にとって、セントラルキッチン導入によって業務効率がアップできる場合があります。
ところがその目的で倉庫物件を探してみると、数が少なく全然見つからない場合があります。
どうしてなのでしょうか?
今回はセントラルキッチンとして使える賃貸倉庫が見つかりにくい理由について解説します。
セントラルキッチンとして使える賃貸倉庫は見つかりにくい
セントラルキッチンとして借りたいという要望に合致する賃貸物件は、その数自体が非常に少なくなっています。
これはなぜなのでしょうか?
工場として物件を借りる際には、ふたつの法律を知っておく必要があります。
まず都市計画法です。
工場はどこでも建築できるわけではなく、工場は準工業地域、工業地域、工業専用地域のいずれかであることが多数です。
準工業地域などで都市計画法上の基準は満たしていても、一般の住居が周囲に多く匂いや騒音でトラブルになりそうな立地は候補にできません。
次に建築基準法です。
工場を含めた建物は、建築基準法上の要件を満たしていると検査機関に認められれば検査済証が発行されます。
ところが、工場や倉庫として使える物件で検査済証が発行されているのは2000年の段階で38%ほど。
セントラルキッチンは契約後にその会社や店が使いやすいように内装に造作を加えますが、建物の検査済証がない場合、内装工事で事故が起こったときの責任の所在がはっきりしないため業者側に嫌がられる傾向があります。
セントラルキッチンとして倉庫を賃貸するまでにできる準備
元々数が少ないセントラルキッチン適合物件は、良い物件があればできる限り早く契約しなくてはなりません。
契約をスムーズにするために、あらかじめ準備をしておきましょう。
まず、内装などの工事業者は物件探しと同時並行で進めます。
良い物件があった!となってから業者を選定していると、その間に他に契約されてしまう可能性があります。
工事金額などをある程度把握しておいて、計算できる投資額は早めに割り出しておくことが肝心です。
さらに、少ない内見回数で契約するか決められるような体制づくりです。
物件選びの担当者の一存で決められることは少ないと思いますので、物件決定に内見すべき人(現場の担当者や決裁者など)がなるべく同じタイミングで内見できることが理想です。
まとめ
今回はセントラルキッチンとして使える賃貸倉庫がなぜ見つかりにくいのか、その理由と物件探しの段階で他に準備できることについて解説しました。
セントラルキッチンはその特徴から、条件にあう倉庫物件が極端に少なくなります。
お困りの際は賃貸倉庫を扱う不動産のプロにご相談ください。
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