無窓階とは?倉庫を借りる前に知りたい無窓階の基準!
2021.08.06
居住目的とした建物には必ず窓が設置されています。
当たり前にある窓ですが、倉庫には必ず必要というわけではありません。
今回は、無窓階とは何か、無窓階の基準に関しても解説します。
倉庫を借りる前に参考にして頂ければと思います。
倉庫を借りる前に知りたい!無窓階とは?
無窓階(むそうかい)の倉庫とは、窓がない倉庫のことではありません。
消防法により、火災などが発生したときに、避難することが困難だったり、消防活動の妨げになったりする階を持つ階層のことを言います。
窓があっても無窓階の基準に当てはまる場合もありますので、窓の「有無」だけで判断しないように注意してください。
無窓階と指定されると、通常より多くの消防設備を揃える必要があります。
消火器の数を増やし、火災報知器ではなく価格が高い煙感知器を設置するなどコストが大幅にかかります。
無窓階倉庫では、火災が発生したときに、火事をなるべく早い段階で食い止めることが求められます。
そのため、火が上空まで上がったら警報する火災報知器ではなく、煙が上がったらすぐに警報を鳴らす、煙感知器の設置が義務付けられます。
また、消火する設備も、スプリンクラー設備や排煙設備、屋内消火栓設備や動力消火ポンプ設備などが必要になり、消化設備基準が大変厳しくなっています。
そのため、何も知らずに無窓階倉庫を借りたことによって、予想外にコストがかかってしまう場合もあります。
倉庫を借りる前に知りたい!無窓階の基準とは?
無窓階の基準とは、窓の有無ではなく火災時に避難や消火活動の妨げになるかならないかです。
つまり、消防隊員が倉庫内に進入できる開口の大きさや倉庫内にいる人を避難させるための開口があるかなどが基準となります。
倉庫の階数や大きさによって細かな基準が設けられますが、行政によって基準とする値が異なりますので、管轄消防署などに事前に確認することをおすすめします。
窓の大きさや数以外にも、窓やシャッターの仕様にも基準が設けられています。
簡単に壊せて中に消防隊が進入できるかできないかによって無窓階として指定されます。
窓やシャッターが大きくても、簡単に壊せない頑丈なものは開口部として認められない場合がありますので注意してください。
まとめ
無窓階がある倉庫は、消化設備のコストが通常より大幅にかかります。
賃貸契約してから消防立ち入り検査を受けて、無窓階倉庫として指定を受けると思わぬ出費になります。
窓があるから大丈夫だと油断せずに、必ず借りる前に確認しておきましょう。
貸し倉庫・貸し工場searchでは大阪に沢山の貸し倉庫・貸し工場をご紹介しています。
倉庫・工場・物流センターを借りたい・貸したいとお考えの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。