貸倉庫で火災が発生する原因とは?火災の備えにおすすめの対策
2022.03.30
たくさんの製品を保管している倉庫で火災が発生すると、会社にとっては大きな痛手となります。
倉庫は常に人がいるわけではないので、火災に気が付きにくく被害が拡大しやすい傾向にあります。
今回は、大阪府で貸倉庫を借りることをご検討中の方に向けて、倉庫の火災の原因と火災に備えておこなうべき対策についてご紹介します。
貸倉庫の火災のよくある原因とは?なぜ火災が発生しやすいのか
貸倉庫の火災は珍しくなく、住宅火災と比較して消火に時間がかかり、一度火災が発生すると被害が拡大しやすいのが特徴です。
2021年11月に大阪市の物流倉庫で発生した火災では、鎮火まで5日もかかりました。
過去10年では、火災件数自体は減っていますが、焼損面積や被害額は増加しています。
貸倉庫にはダンボールなどの燃えやすいものが多く保管されており、火災が広がりやすいのです。
さらに倉庫の構造上、窓やドアなどの開口部が少ないことが消火活動を長期化させる原因になります。
また倉庫は敷地も広く、オフィスなどと比較して常駐している方が少ないので、火災に気付きにくいのです。
そのため、初期消火失敗により延焼が拡大することも多いです。
倉庫の出火原因でもっとも多いのは電気機器で、コードや充電式電池、リチウム電池、電気溶接器などからの出火が挙げられます。
そのほかに火災の原因として、タバコの不始末や保管製品の自然発火などもあります。
貸倉庫で火災を発生させないためにおこなうべき対策とは?
貸倉庫で火災が発生すると被害が大きくなりやすいので、十分な備えや対策が必要です。
倉庫火災に備えておくべき対策として重要なのは、定期的な避難訓練と消火訓練の実施です。
避難訓練では、速やかに避難できるように経路を確認し、防火設備の点検もおこないましょう。
とくに大規模倉庫の場合、従業員全員が速やかに避難できるように経路の見直しも必要です。
また火災発生時に防火シャッターを機能させるために、防火シャッターの下にダンボール箱などの物品を置かないように気をつけましょう。
防火シャッターと防火扉、スプリンクラーなどは感知器と連動しているので、正常に動作するのかも確認しておきましょう。
消火訓練では、消火栓設備の位置と使い方を確認します。
火災を発見すると直ちに通報する必要があるので、通報訓練も同時におこないましょう。
火災発生時に119番通報を適切におこなうには、ロールプレイング方式の訓練がおすすめです。
まとめ
今回は、大阪府で貸倉庫を借りることをご検討中の方に向けて、倉庫の火災の原因と火災に備えてとるべき対策についてご紹介しました。
倉庫で火災が発生すると、建物の構造などから被害が拡大しやすい傾向にあります。
貸倉庫を管理するときには、定期的な消火訓練と避難訓練、防火設備の維持管理が重要です。
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