倉庫の物流における原価管理とは?原価管理の手順を解説
2022.09.14
倉庫の物流を管理するときは、原価管理という手法が用いられることもあります。
原価管理とは、利益を計算するときに原価をベースとして管理する方法です。
今回は工場、倉庫の売買や賃貸を検討されている方に向けて、物流改善のために知っておきたい原価管理とはなにか、原価管理の手順についてご説明します。
倉庫の物流における原価管理とは?
倉庫の業務改善や利益の向上、物流改善には、原価管理をすることが有効です。
原価管理とは、製品の生産で必ず発生する固定費と変動費に分類して、原価の設定や業績との比較をおこなうことです。
原価計算と混同されやすいですが、原価計算は原価管理をするうえでのひとつのツールというイメージです。
つまり、製品をいくらで売ることで、利益がどのくらいになるのかを原価計算によって割り出し、原価を決め、維持や低減を検討します。
原価は、固定費と変動費に分けることで、損益分岐点や商品の採算性を知ることができます。
原価管理をおこなうことで、利益の確保とリスク低減のための製品価格設定が可能となり、物流改善にもつながるでしょう。
倉庫の物流における原価管理とは?必要な手順を解説
次に、原価管理において必要な手順についてご説明していきます。
原価管理は基本原則に基づいた4つのステップがあり、それは標準原価の設定、原価計算、原価分析、改善活動です。
標準原価とは、製造のときに指標となるもので労働コストや材料費から統計的に計算します。
また物流コストに関しても標準原価が存在し、倉庫内の作業単位でコストを定量化することができます。
原価計算は原価管理システムを利用しておこなうと効率的で、材料や仕入先などを変えて細かくシミュレーションをすることも可能です。
そして、計算した標準原価から実際原価の差異を分析し、もしかけ離れている場合はその原因を追求します。
そして見つかった原因や問題点から、具体的な改善活動を検討するという手順です。
改善活動というのは、たとえば作業工数の削減や生産技術の向上、材料の見直しなどがあり、数か月単位から年単位で計画を立てて実践していきます。
最適な改善活動を策定することで、作業効率を向上し、利益を最大化することができるでしょう。
まとめ
今回は工場、倉庫の売買や賃貸を検討されている方に向けて、物流改善のために知っておきたい原価管理とはなにか、原価管理の手順についてご説明しました。
原価管理とは、現状の原価を標準原価と比較・分析し、改善活動をおこなうことです。
近年では原価管理のシステム化が進んでおり、細かなシミュレーションによる最適な改善活動の提案も可能になっています。
株式会社トチタテビルディングでは、大阪を中心に貸し倉庫・貸し工場物件をご紹介しています。
工場物件を借りたい・貸したいとお考えの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。