貸倉庫のトラックバースとは?高床式と低床式の違いを解説!
2023.12.21
貸倉庫の賃貸借契約を検討している方のなかには、トラックバースについて気になっている方もいるのではないでしょうか。
トラックバースには、高床式と低床式の2つの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
そこで今回は、トラックバースの種類や概要、高床式と低床式のそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
貸倉庫などで見られるトラックバースとはなにか
トラックバースとは、荷物の積み降ろしをする際に使用するスペースのことです。
おもに、倉庫や物流センターなどに設置されており、施設によっては入荷用と出荷用で使い分けています。
元は船を停めて荷降ろしをする岸をバースと呼んでいたことが由来で、物流業界でトラックが荷降ろしをするスペースをバースと呼ぶようになりました。
トラックバースの種類には、トラックの荷台に高さを合わせた高床式と、地面と同じ高さの低床式の2種類があります。
用途や取り扱う商品などによって、どちらが良いか異なるため、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくと良いでしょう。
高床式倉庫のメリットとデメリットについて
高床式倉庫のメリットは、荷物の降ろし作業がスムーズにできる点です。
トラックの台と床が同じ高さなので、機械を使わずに人力で移動できます。
また、高い位置にあるため湿気やほこりが少なく、貸倉庫内の衛星管理も容易なので商品の品質管理がしやすいです。
一方でデメリットは、建設費や補修費が高額なところが挙げられます。
高床式の施設は、地面から底上げが必要になり、建築費用がかかるからです。
また、トラックやフォークリフトを貸倉庫内に入れたくとも、床が上がっているため、入れることができません。
低床式倉庫のメリットとデメリットについて
低床式倉庫は、床が地面と同じ高さであるため、車両やフォークリフトの出入りがスムーズにおこなえることがメリットです。
また、天候が悪い場合でもトラックが貸倉庫内に入れるので、商品が濡れる心配がありません。
床を高くする必要がないため、高床式倉庫と比べて建築費用を抑えられます。
一方で、大雨の際には浸水のリスクがあることに気をつけましょう。
倉庫内が浸水しないように、傾斜を設けたり段差を設置したりして、浸水対策を施す必要があります。
低床式倉庫を選ぶ際は、敷地の特性や地域の気象条件を考慮し、適切な対策を講じることが大切になってきます。
まとめ
トラックバースとは、荷物の積み降ろしをするためのスペースや設備のことで、高床式と低床式の2種類があります。
高床式倉庫は、トラックの荷台と同じ高さになっているため、荷物の積み降ろしがスムーズにできますが、建築費用や補修費用が高くなることに気をつけましょう。
低床式倉庫は、トラックの荷台よりも低い位置にあるため、建築費用が安くなりますが、浸水対策を施す必要があります。
どちらのタイプを選ぶかは、用途や取り扱う商品などによって異なりますので、ご自身のニーズに合うほうを選択しましょう。
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