食品工場では衛生管理が不可欠。目的と意義を浸透させよう
2020.01.03
食品工場を構える際に重要なのが、徹底した衛生管理です。
衛生管理を怠ると食中毒や異物混入などのトラブルにつながり、企業の業績に大きな影響を及ぼすおそれがあります。
最悪の場合、企業が倒産したりお客様の命・健康に深刻な被害を及ぼしたりする危険性もあります。
今回は、食品工場の衛生管理とは何が求められるのか、基本事項と注意点をまとめました。
【食品工場に必要な衛生管理とは】
そもそも「食品の衛生管理」とは飲食全般に関する衛生を意味し、食品そのものだけでなく添加物・器具・包装容器なども対象となります。
食品の衛生管理は、飲食が原因となって起こる危害(食中毒・異物混入・添加物による被害など)を防ぐために行われます。
しかし食品の種類は多岐にわたるため、現在のところ特に国家基準は設けられていません。
そのため、食品の衛生管理は企業や自治体が独自に設けた制度に沿っておこなわれています。
食品工場の衛生管理の基本となる「5S」とは、「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の頭文字を取ったものです。
食品工場を持つ企業では、徹底した整理整頓や清掃とともに現場で働くスタッフへの教育や衛生管理に関するルール設定によって5Sを守っています。
【食品工場の衛生管理における注意点】
食品工場では衛生管理にまつわるさまざまな取り組みが進められていますが、ただルールを作るだけでは十分とは言えません。
ルールを活かして衛生管理をうまく機能させるためには、まずルールの目的を明確にすることが重要です。
経営者や管理職だけでなく、現場スタッフのひとりひとりに至るまで「なぜ清掃が必要か」「なぜ整理整頓が衛生管理につながるか」をしっかり理解する必要があります。
目的をはっきりさせないままスタッフにルールを押し付けると、手抜きやうっかり忘れなどにつながるおそれがあります。
工場・会社全体がルールの目的を理解し衛生管理に関する意識を高めるためには、まずトップ自身がルールを実践して見せる必要があります。
もし新たな注意点や問題点が見つかった場合は、見て見ぬふりをせずしっかり指摘・指導することや問題を起こさないための解決方法を模索することも大切です。
【まとめ】
食品工場にとって、衛生管理はもっとも重要な項目のひとつです。
食べるものを扱う企業は、製品の安全・安心に責任を持つ義務があります。
そして、代表者やリーダーだけでなく末端のスタッフ全員に衛生管理の意識付けをおこなうことが不可欠です。
基本事項をしっかり把握したうえで、リスクのない運営がおこなえる仕組みを整えていきましょう。
食品工場をお探しの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。