製造業を営みたい方が知っておくべき原価計算の重要性をご解説!
2020.06.11
製造業では、商品を製造するためにかかった原価を計算し、利益を上乗せして単価を決めます。
もし単価を決めた当初よりも原価を下げることができれば、それだけ利益が増えますよね。
仮に値引きをされたり特価で売り出したりする際にも、原価を把握していれば値段を決めやすいでしょう。
製造業を営む上で、製品の原価を把握することはとても重要なポイントなのです。
そこで今回は、製造業を営むために倉庫・工場・物流センターを借りたいと検討している方に向けて、原価計算とはどのようなものなのか、また重要性についてご解説していきます!
【製造業を営む上で重要な原価計算とは?なぜ必要?】
「原価」とは、商品を作り、売るためにかかる費用のことです。
原価計算とは、具体的に次のような費用を合算し、製品の原価を出す計算方法です。
- 材料費……商品を作るために必要な原料・材料の仕入れ金額
- 労務費……商品を作る労働に対する賃金
- 経費……その他の費用(家賃・光熱費・手数料など)
これら3つの「製造にかかる原価」に加え、営業や販売をするためにかかる費用として、「販売費」も含めて考えましょう。
<原価計算の重要性>
なぜ製造業を営む上で原価計算が必要なのかをお伝えするために、その目的をご説明しますね。
- 利益を把握する
- 商品の価格設定
- 経費を削減
- 予算や経営の計画を立てる
原価が分かっていれば、売り上げに対する利益を把握できますし、販売価格をいくらにすれば利益が出るのか設定しやすくなります。
また売り上げアップのために少しでも原価を抑えようと意識することは、経費の削減につながるでしょう。
さらに利益を把握しやすくなることで、予算や経営の計画が立てやすくなり、会社の実態を分析する重要な資料となりますよ。
【製造業を営む上で重要な原価計算の方法を解説!】
それではどのように計算すればよいのか、製造業における原価計算の方法をご解説します。
先にもお伝えしたように、製品を製造するために必要な費用は、材料費・労務費・経費です。
まずは製品を製造する際にいくらかかるのかを、1つあたりでそれぞれ計算します。
材料費は仕入れの単価に必要な数量をかけ、労務費は時間単価に作業時間をかけて出します。
経費は、まず工場や倉庫の家賃・光熱費・手数料など会社を維持していく上で必要な費用を合算し、製品の量で割って、1つあたりの金額を計算してください。
複数の種類の製品を製造しているのであれば、種類の数で割り振ればよいでしょう。
このような方法で、1つあたりの原価を出しておけば、製造数量をかけることで、販売金額に対する原価が見えてくるのです。
【まとめ】
原価計算をすれば、ムダな部分が見えてきたり、材料の仕入れ単価を見直すきっかけになったりします。
さらには設計の見直しや工程の改善など、さまざまな面からアプローチして原価を下げようとする行動にもつながりますよ。
今回ご紹介した製造業における原価計算の重要性や計算方法を参考にして、ぜひ経営にお役立てくださいね。
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