貸し工場や貸し倉庫で物流現場の生産性を上げるためには?
商品を消費者へ届ける一連の過程のことを「物流」と言いますが、物流の生産性を上げることは、利益の向上につながります。
物流の現場で生産性を上げるためには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
今回は、貸し工場や貸し倉庫の賃借をご検討中の方に向けて、物流現場で生産性を上げるためのポイントをご紹介します。
物流現場の生産性を上げるために必要な指標であるMHとは?
物流現場での生産性を上げるためには、まずは現状を知ることから始めましょう。
そのため、生産性の指標になるMHを知ることが大切です。
MHとは、Man-Hourの略で、特定の作業を1人でおこなったときにかかる時間の単位です。
たとえば、1人が1時間に50個包装できるのであれば50個/MH、1人が1時間に100ピースのピッキングができるのであれば100ピース/MHです。
個人生産性を指標として知ることで、作業量に対して最適な作業者を割り当てることができます。
つまり、MHを把握することで、生産性が向上しているのか、人員配置や一人当たりの作業量が最適かなのかを知ることができます。
MHを基準として目標値を設定すれば、生産性を上げることが可能になります。
MHの注意点は、作業スピードが個人によって異なるところです。
そのため、ミスが多い場合は配置替えをしたり、再教育を設定したり、作業が早い人は賃金をアップするといった、作業者別の対応が必要です。
物流現場の生産性を上げるためのポイントとは?
物流現場で生産性を上げるポイントは、作業をしていない空き時間がどのくらいあるのかを把握することです。
物流の現場では、作業の流れのなかで、どうしても待機時間や空き時間が存在してしまいます。
個人の作業効率が向上したとしても、作業をしていない無駄な時間が多く発生していると、結果として全体の生産性は上がりません。
そのため、待機時間や空き時間がなぜ発生しているのかを調査し、短縮することが生産性の向上にもつながります。
空き時間が発生してしまうのは、作業の順番や運用ルール、工場や倉庫の環境など、原因はさまざまです。
生産性を低下させている原因が判明すれば、人員の調整や作業ルールの変更などの業務の改善案を提案することができます。
物流現場の生産性を上げるには、現状を調査したうえで、原因への対策を計画し、計画を実行して、結果的に改善されているか確認をすることを繰り返すといったPDCAサイクルを実行することが大切です。
まとめ
今回は、貸し工場や貸し倉庫をご検討中の方に向けて、物流現場で生産性を上げるためのポイントをご紹介しました。
物流現場で生産性を上げるためには、まずは現状を把握して、課題はどこにあるのかを探ってみましょう。
ご紹介したMHを指標とし、人員や作業量の最適化に取り組んでみてください。
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