経営者の視点から考察する企業内保育所のメリット・デメリットとは?
2021.02.05
子どもを持つ親にとって、保育所は身近な存在です。
現在の日本では月齢にもよりますが、保育所と幼稚園とでは預け先がちょうど半々になっています。
この記事は、経営者視点で企業内保育所を設けることのメリット・デメリットについてご紹介します。
【経営者視点で企業内保育所を設けるメリットとは?】
企業内保育所を設けると、おもに福利厚生面が充実しています。
そのため、社員の行動が変わり結果的に経営者にメリットが享受されるという仕組みです。
- 女性社員の離職率が減る
ある調査では、出産前に仕事に就いている女性のじつに半数が出産をきっかけに仕事を辞めているというデータがあります。
自分の勤める職場に保育所があれば、一から預け先を探す必要はありません。
キャリアを積みながら子どもの出産、育児がセットで考えられる職場環境が整うので離職率が下がるのです。
- 企業のイメージアップに繋がる
保育所に入れず待機児童がいる現状は、この日本でも解決が急務である問題の1つです。
企業内保育所を設けることは、そんな待機児童問題を解消すべく動いていることになります。
そしてなにより社員を辞めさせない工夫をしている=社員を大切にしているため、企業イメージが向上します。
【経営者視点で企業内保育所を設けるデメリットとは?】
それでは次に、企業内保育所を設けるデメリットについて見ていきましょう。
- 保育所の設備や人材確保が大変
企業内に限らず、保育所にはいくつか守るべき法律があります。
たとえば受け入れる児童の人数に応じた敷地面積、保育士の確保、給食を出すのであれば食品衛生法も遵守しなければなりません。
- 入所を希望する児童がずっといるとは限らない
また子どもが小学校に進学するなどして、企業内保育所を利用する社員がいなくなる可能性も十分に考えられます。
大企業で常に児童数が確保されれば問題ありませんが、中小企業では難しいことが容易に想像できるでしょう。
どのような措置をとるか、保育所設置前に十分検討しなければなりません。
さらに企業内保育所を利用するにあたり、社員たちが考えることも念頭に置いておく必要があります。
- 保育の質は地域の保育所とくらべてどうなのか
- 集団行動をとる場面があるか
- 費用は地域の保育所とどの程度違うのか
これらの項目がより社員目線で良い(つまり保育の質が良く、地域の保育所と遜色ない)企業内保育所を作ることができれば、非常に喜ばれ企業価値も上昇するでしょう。
【まとめ】
企業内保育所は、ないよりあったほうが社員にも経営者にとっても良いことがあります。
ただし、保育所としての質を担保し、保育所の維持に向けた取り組みなど同時に考えるべき課題も山積されています。
設置に際しては、それらを熟考した上での決断が必要でしょう。
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