賃貸倉庫を契約する際に一工夫!知っておきたい公正証書を用いる方法
2021.05.21
賃貸倉庫など事業に使用する設備を借りるとき、将来トラブルに発展しないよう、契約内容や方法に細心の注意を払う方も多いことでしょう。
そのときに確実性の高さで定評のある、公正証書を用いて契約する方法を知っておくと、何かと安心です。
ここでは賃貸倉庫の契約を検討している方に向け、この方法の基本やメリットについてご紹介します。
賃貸倉庫の契約時にも活用されている公正証書とは?
賃貸倉庫の契約などに限らず、さまざまな場面で使用されている公文書のことです。
公証役場と呼ばれる地域の施設にて、内容証明の役割を果たす公証人の立ち会いのもとで作成されます。
その際には関係者全員がその場に集まり、文書の内容に問題がないことを確かめます。
記載内容や、作成当時に関係者全員の合意が取れていることを公証人が証明するため、その文書は非常に高い証拠力を有するのです。
通常の契約書でも当時の合意内容を形にして残せるものの、文書自体を紛失したり、文面が改変されたりするリスクがあります。
公正証書は公証役場に保管されるため、当時の文書を簡単に復元できます。
そして、利害関係のない中立の外部機関であるために改変されるおそれがなく、さらに公的に認められている第三者の証明付きであるため、信頼性が非常に高いのです。
このようなことから、当時の合意内容をしっかりと証拠として残したいときに用いられます。
公正証書を用いて賃貸倉庫を契約するメリットとは
契約内容をめぐってトラブルに発展するを減らせるのが大きなメリットです。
先述のとおり、当事者間で作成した契約書にも一定の証拠能力はあるものの、紛失や改変のリスクを完全になくせません。
家主の方との間で契約に関する認識になんらかの齟齬が生まれると、そこでトラブルに発展することは十分にありえます。
その際に、個人の住居なら退居することも比較的容易であるものの、事業用の物件では事情が異なります。
平時の仕事をこなしながら、多くの在庫や所有物を他の倉庫へと移転させるのは手間であり、極力避けたい事態でしょう。
公正証書を作成しておけば、契約時点で第三者を交えつつ内容をしっかり精査でき、問題点を潰せます。
さらに改変のおそれがない外部機関にその文書を保管できるため、当事者間での認識の齟齬が生まれたときもトラブルを防止できます。
契約時にしっかり備えておけば、契約上のトラブルを心配することなく、日々の仕事に励めることでしょう。
まとめ
当事者間で合意できたと思われた内容が、トラブルの火種となることは決して珍しくありません。
そのリスクを少しでも減らすため、仕事のために倉庫を借りる際など、証拠力が高い文書を用いることをぜひ検討してみてください。
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