なぜ関西には工場が多いのか?その理由と歴史について
2019.10.13
関西は有数の工場都市ですよね。
ひとくちに工場といっても、飲食にまつわる工場から精密機械の製造企業までさまざまな工場が多いです。
2007年10月の経済産業省の発表では、関西にある大阪だけでも製造企業の数は6万6千企業といわれています。
ここでは、関西になぜ工場が多いかという理由と歴史についてご紹介したいと思います。
【関西にはなぜ工場が多いのか?】
関西には阪神工業地帯というエリアが存在します。
阪神工業地帯とは、茨城県~大分県にある工業地帯や地域を指している太平洋ベルトの中心部分にあり、大阪と兵庫県を中心としているエリアです。
さまざまな工業企業があり、精密機械の部品における精度は世界トップクラスです。
それぞれの分野で発展し続けている阪神工業地帯では、全国から技術者が集まります。
阪神工業地帯は、日本の三大工場地帯のひとつでもあり、アクセスも便利な地域です。
工場には大切な要素として、海に面していることもあげられます。
工場では大量の水を必要としますし、輸送にも便利だということも工場地帯としてメリットになる要因です。
また、山や谷などが少なく、全般的に平野であることも重要なポイントです。
広い工場を建てるときに山を開く必要がなく、土地の整備に費用が掛かりにくいためです。
ほかにも人口が集中しているため、エンジニア不足や労働者の不足問題も起きにくいことも影響しています。
それぞれの工場が持つ特徴や個性を吟味して選ぶことができるのもエンジニアとして関西を選ぶ魅力の一つですよね。
【関西に工場が多いことに関する歴史とは?】
関西の工場地帯は、江戸時代より発達がさかんでした。
その理由としては、他地域への移動における利便性も高く、商人の街ということも影響しています。
とくに大阪は「天下の台所」といわれていた時代から、徐々に棉花を紡いで糸をつくる綿工業が発達していきました。
次第に「東洋のマンチェスター」とうたわれていた大阪は、太平洋戦争までは国内第1位の生産数を誇っていました。
商人の町という気質と交通の便利さというメリットが、現代の阪神工業地帯を築き上げた理由です。
【まとめ】
関西にある阪神工業地帯は、じつは江戸時代から続く歴史的由緒ある工業エリアということがわかっていただけたかと思います。
とくにこれから関西で工場を借りてビジネスをやろうと考えている方にはおすすめの工業エリアになります。
自分の得意分野を存分に発揮して、ビジネスチャンスに生かしてください。
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