工場の業務改善に役立つ「3S活動」とは?活動の目的と事例をご紹介
2022.05.20
工場の業務改善を推進する、3S活動についてご存じでしょうか。3Sとは、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seisou)の頭文字の「S」をとった言葉で、製造現場の環境整備をする活動です。
今回は、工場の業務改善に必須と言える3S活動とはどんな活動なのか、その目的と事例についてご紹介します。
工場の業務改善に役立つ「3S活動」とは?意味と効果を解説
冒頭でもお伝えしたとおり、3S活動とは整理・整頓・清掃のことで、職場をすっきりと清潔・安全に保ち業務改善をおこなう活動です。
まず「整理」をすることで、必要なものと不要なものを仕分けし、工場内で道具などが散らかることを防ぎます。
工場内の不要なものを減らすことで無駄なスペースを減らし、作業の安定や事故の軽減につながるでしょう。
次に「整頓」をおこない、必要なものを誰でもすぐに取り出せるように、適切な位置に配置します。
しっかりと整頓されていると、探し物をする時間を減らすことができるでしょう。
書類なども年代や種類別に整理し、保存期間を設定することで、業務の効率化やミスの削減につながります。
最後の「清掃」は、整理整頓された職場を綺麗に保つために定期的におこないます。
3S活動はチーム全体で取り組んでいくことで、チームワークの強化にも効果を発揮します。
チームで3Sについて意見を出し合い、業務改善をおこなっていけば、通常業務にも良い作用をもたらします。
職場環境が充実することで、集中力が上がり、生産性の向上につながるでしょう。
また、3S活動をさらに発展させた、5S活動もあります。
5S活動とは3Sに「清潔」と「しつけ」の2つのSを加えた活動で、3Sのルールを維持すること、工場の従業員全員が身につけることを目的としています。
工場の業務改善に役立つ「3S活動」を実践した成功事例
次に、実際に3S活動を積極的に進めて、業務改善に成功した事例をご紹介します。
まずご紹介するのは、3S活動で「形跡管理」を徹底したことで、作業効率が向上し、残業時間を大幅に軽減した事例です。
形跡管理とは、整頓の手法の一つで、工具や機械類を正しい場所に戻せるようにする仕組みです。
この事例では、細かな道具を入れる容器を透明にし、引き出しの下に色紙を敷くなどの工夫をおこなっています。
次にご紹介する事例は、3Sの整理の一つの手法である「赤札作戦」です。
赤札作戦は不要なものに赤札を貼って、一つにまとめておく方法で、本当に処分をするのかを組織として判断していきます。
赤札を貼った本人がなぜ不要なのかを説明し、他のメンバーを説得させるプロセスを経ることで、職場のコミュニケーション強化にもつながります。
まとめ
3S活動を実践していくことで、職場の環境改善、チームワークの強化、生産性の向上が期待できます。
工場を運営している方は、ぜひ3S活動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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