工場火災が起こる原因は?被害を最小規模に抑えるための対策についても解説
これから倉庫や工場を活用しようと考えている方のなかには、何かしらの被害リスクについて心配している方も少なくないと思います。
とくに、火災による被害は、企業の存続が危うくなるレベルの大損害につながるおそれがあるため、原因を理解して適切な対策をとることが重要です。
そこで今回は、工場で火災が起きる原因にくわえて、火災が起きたとき被害を最小限にするための対策についても解説します。
工場で火災が起きる原因とは
工場で火災が起きる代表的な原因は主に4つ挙げられます。
1つ目は、熱を発する工具や溶接時の火花です。
これはとくに、火花を発する作業の最中、近くに可燃物があるとリスクが高まります。
2つ目は、電気機器の過負荷によって生じる熱や不具合・配線のショートなどです。
そして3つ目として、静電気の放電によって火花が生じる可能性が挙げられます。
また、静電気は電気機器の故障を引き起こす可能性があるため、電気機器が原因となる火災の間接的な原因になりえるでしょう。
最後に4つ目は、電線・電気設備系統が多い工場での、漏電・トラッキングです。
それは、工員が感電することや工場が停電することなど、火災以外の深刻な被害をもたらすこともあります。
以上のように、危険物・可燃物がある工場では、火災の原因が多くあるため注意しましょう。
工場火災を最小限にするための対策
万が一、工場で火災が起きたとしても被害を最小限にするための基本的な対策は主に4つあります。
まず1つ目が、消防設備を設置することです。
これは消防法でも定められていることですが、リスクが高い現場では消防法による設置義務以上の対策が必要になります。
2つ目として、延焼被害を抑えるためには、防火設備の設置も重要です。
具体的には、防火シャッター・防火扉などを設置し、火元以外に火が燃え移らないよう対策しておきましょう。
そして3つ目は、危険物の整理整頓・電気配線やコンセントなどの清掃です。
実際に、長時間電気機器を稼働させ続ける現場ではコンセントや電気配線に負荷がかかるため、定期的に清掃をおこない、電気火災のリスクを減らす必要があります。
最後に4つ目として、人的被害を最小限にするためには、安全教育・避難訓練の実施も重要になります。
もし火災が起きたときに、速やかに消防に通報し避難できるよう、定期的に訓練しておきましょう。
これらのことを参考に、火災を起こさないこと、被害を増やさないことの2点を意識しましょう。
まとめ
工場で火災が起きるおもな原因は、工具が発する熱や火花・電気機器の不具合などです。
そのほかにも、静電気や可燃性ガスが、火災の原因になることもあります。
もし、火災が起きてしまった場合の被害を最小限にするための対策として、適切な消防設備や防火設備の設置、日ごろからの安全教育や避難訓練などをおこないましょう。
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