兵庫県の工業!播磨臨海工業地域の特徴と地場産業とは?
2020.01.21
兵庫県の工業を知るために、播磨臨海工業地域の特徴をご紹介します。
古くから地場産業の栄えた背景が、現在のエリア形成につながる播磨地区。
今回は、兵庫県内で貸工場や貸倉庫をお探しの方向けに、播磨臨海工業地域の特徴についてご紹介します。
【兵庫県の工業!播磨臨海工業地域の特徴】
兵庫県の播磨臨海工業地域は、近年求められる先端技術と都市型産業への発展と流通構造の変革さなかである特徴をもちます。
古くはさまざまな地場産業が発展して商業都市を形成し、現在の工業地域の礎を築いてきました。
明治中期ごろには一大紡績工業地帯となり、昭和初期には重工業が発展していき、日本を代表する工業都市へと変化しました。
戦後は重科学工業が中心となり、いくつかの発電所の建設によってエネルギー問題が解決すると、工場数が劇的に増加して播磨臨海工業地域が誕生します。
産業構造の変化や戦争の打撃などをうまくかいくぐってきた背景には、古来よりの地場産業による発展の歴史が欠かせません。
播磨の風土の特性を活かした産業は、姿を変えながら現在まで続いており、さまざまな製品に転用されていますよ。ニーズが細分化する社会潮流の中、さらなる発展を求めて、播磨の産業を担っているのが播磨臨海工業地域です。
【兵庫県の工業!播磨臨海工業地域の地場産業】
播磨臨海工業地域の地場産業の歴史は古く、約600年前に発祥し、現在も続く産業もあるほどです。
主な産業の一部を4つご紹介します。
・そうめん
・醤油
・工業用皮手袋
・にかわ、ゼラチン
そうめん産業は室町時代から続いており、小麦と塩と水に恵まれて雪や雨の少ないたつの市はそうめんの名産地で、「揖保乃糸」は全国屈指のそうめんブランドです。
醤油も同じくたつの市の名産品で、良質な材料を周辺地域から容易に入手できる地理的利点が誕生の背景となり、約400年前に酒造会社が生産をスタートさせています。
皮産業も播磨の特徴で、姫路城主の羽柴秀吉が、織田信長に播州のなめし皮を献上した歴史をもつほど!
皮産業の発展により、工業用革手袋の産業も現在まで根付いています。
さらに、皮の原材料である牛骨や皮革屑が手に入るので、にかわやゼラチンも播磨を代表する産業に発展していますよ。
【まとめ】
兵庫県の播磨臨海工業地域は、地場産業が今も昔もその土台として大きな影響をもっているのが特徴です。
産業に適した風土や姫路城のあった背景が、現在の播磨臨海工業地域を形成しています。
産業発展の背景を加えてエリア内の物件を検討すると、よい選択肢が増えるかもしれませんね!