賃貸倉庫に設置されているキュービクルとは?どんなメリットがある?
2021.12.13
賃貸倉庫に設置されていることのある、キュービクルという設備をご存じでしょうか。
キュービクルとは、高圧受電設備のことで、電圧を変換する機器を収めた金属製の箱状の設備です。
今回は、賃貸倉庫を借りようとご検討中の方に向けて、キュービクルとはなにかとそのメリットをお伝えします。
賃貸倉庫に設置されているキュービクルとは?どんな設備?
キュービクルとは、正式には「キュービクル式高圧受電設備」という名称で、高圧電力を変圧する受電設備のことです。
見た目は金属製の箱で、中に変圧器や電圧計などの機器が収められています。
通常の住宅などで使用する電力は、電線から引き込み、配電盤を通してコンセントから使用します。
しかし大量の電力を使用する場合は、キュービクルを設置して高圧で送られてくる電圧を小さくします。
賃貸倉庫に「キュービクル付き」と表記されている場合、過去にその物件で電力を多く使用する事業をおこなっていた際の残置物であることが多いです。
キュービクルには設置費用がかかるので、賃貸倉庫の場合、比較的高額な物件が多くなります。
そして、電気設備ですので、毎月の日常点検と年1回の年次点検といった、保安点検が義務付けられています。
点検は、自分でおこなうことはできず、電気主任技術者の資格を有する業者に委託する必要があります。
賃貸倉庫にキュービクルが設置されている場合のメリットと注意点
キュービクルが賃貸倉庫に設置されているメリットは、電気代が安くなることです。
高圧電力は電気料金の単価が格安に設定されているため、電気代を下げることができます。
そのためキュービクル付きの賃貸倉庫は、キュービクルが付いていない倉庫に比べて、付加価値が高いといえます。
また、箱状の筐体に機器が収められているので、安全性が高いのもメリットです。
コンパクトな機器なのでスペースをとらないため、狭い場所にも設置可能です。
しかし注意点として、先ほどもお伝えしたとおり、キュービクルには保安点検の義務があることが挙げられます。
一般的にキュービクルの点検費用は、貸主の費用負担となっていますが、念のため契約の際に確認することをおすすめします。
費用負担が借主にある場合は、電気料金が安くなったとしても費用面での負担が大きくなるかもしれません。
また、キュービクルが故障した場合の費用負担についても、あわせて確認しておきましょう。
まとめ
今回は、賃貸倉庫を借りようとご検討中の方に向けて、キュービクルとはなにかとそのメリットをお伝えしました。
キュービクルとは高圧受電設備のことで、設置されている賃貸倉庫では電気代を安く抑えることができます。
点検の義務がありますので、点検費用は誰が負担するのかに関しては契約の際にしっかり確認しておきましょう。
貸し倉庫・貸し工場searchでは大阪に沢山の貸し倉庫・貸し工場をご紹介しています。
倉庫・工場・物流センターを借りたい・貸したいとお考えの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。