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倉庫・工場における熱中症と暑さ対策

対策

2020.02.01

倉庫・工場における熱中症と暑さ対策

近年、夏場の熱中症が増加傾向にあります。
空調が効きにくい倉庫・工場も例外ではないため、暑さ対策は不可欠です。
そこで、倉庫や工場における暑さ対策の重要性や、手軽に導入できる改善策を紹介します。

【倉庫・工場の暑さ対策:熱中症のリスクが高まっている】

日本全体の平均気温は、この100年間でおよそ1℃上昇しています。
35℃を超える猛暑日の回数は、都市部のみならず地方でも増加傾向にあります。
2019年には北海道でも観測史上初の猛暑日を記録するなど、日本全国で暑さ対策は欠かせないものとなりました。
気温が上がると心配されるのが熱中症です。
「熱中症は屋外で発生する」というイメージが大きいかもしれませんが、実際には空調の効いた室内でも多発しています。
空気がこもりやすい倉庫や工場では、真夏の室温が40℃を超える施設も珍しくはありません。
各人の水分補給だけでは十分に対処しきれないほど危険性は高まっていますから、建物全体の暑さ対策を見直す必要があります。

【倉庫・工場の暑さ対策:おすすめの改善策】

倉庫・工場の暑さ対策には、屋根の断熱や遮熱処理が有効です。
断熱・遮熱に優れた塗料やシートなどもありますが、定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、設置にはコストと時間がかかるため、手軽にできる以下の改善策もおすすめです。

<屋根用スプリンクラー>
倉庫や工場が暑くなる原因のひとつは、屋根からの熱です。
真夏の屋根は表面温度が70〜80℃にまで上昇するため、当然、室温も高くなってしまいます。
屋根用スプリンクラーは、打ち水の要領で屋根の温度自体を下げる効果が期待できます。
気温や天候に合わせて適量の散水を自動で行うことにより、効率的に温度を下げることが可能です。
エアコンを稼働できない、あるいは設置できない施設にもおすすめの改善策です。

<空調服・保冷ベスト>
屋外作業の暑さ対策として人気の空調服は、倉庫や工場内においても効果を発揮します。
冷却ファンが付いているものや、保冷剤・冷水で温度を下げるものなどがあります。

<スポットクーラー>
倉庫や工場全体を冷やす必要がない場合やエアコンが効きにくい場合には、スポットクーラーが効果的です。
冷却範囲は限られるものの、人が作業する場所だけを冷やすのにぴったりのアイテムです。

【まとめ】

倉庫・工場における暑さ対策や改善策を紹介しました。
少ないコストでも熱中症予防は可能です。
ぜひとも、本格的な夏が到来する前に準備を始めましょう。