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工場に欠かせない安全対策 どんな取り組みが必要?

対策

2019.05.10

工場に欠かせない安全対策 どんな取り組みが必要?

貸工場をお探しの方、自社の安全対策は万全ですか?
工場は大型機械や設備が多い分、きちんと安全対策を行なっていないと重大な労働災害が起きる可能性があります。
今回は、工場で必要な安全対策についてご紹介します。

【工場の安全対策 労働災害で多い事例】

厚生労働省が毎年調査・発表している労働災害発生状況によると、平成29年の労働災害のうち、死亡災害が前年より5.4%増加しました。
参照:厚生労働省 労働災害発生状況(平成29年 確定値)
また死亡災害につながった理由を見ると、1位は墜落・転落(26%)で、2位が道路上での交通事故(21%)、3位が挟まれ・巻き込まれ(14%)でした。
なお、墜落・転落は、休業4日以上の死傷災害でも2位(17%)になるほど、工場で多い労働災害なのです。

【工場に必要な安全対策とは】

従業員の方が安全に働けるようにするには、事故が起きないように日頃から以下のような安全対策が必要です。
・5Sの実施
5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5項目の頭文字をまとめたものです。
作業で必要な道具や機械・機器は、使ったら元の場所にきちんと片付ける「整理・整頓」、翌日の作業が安全に始められるようにする作業終了後は「清掃」を行ない、作業スペースを常に「清潔」に保ちましょう。
そして、この習慣を全ての従業員の方が自然とできるよう教育(しつけ)を行うことが、事故防止につながります。
・機械や設備の保守点検およびメンテナンス
日々の作業を安全に行なうためには、機械や設備の保守点検やメンテナンスも欠かせません。
点検やメンテナンスを怠ると、ある日機械や設備が故障して作業が中断してしまうだけでなく、それが原因で事故が起きる可能性があるからです。
保守点検を行なう際は、チェック項目をリスト化して確認し、劣化や不具合が見つかったら早急にメンテナンスを実施しましょう。
・ヒヤリハット事例の報告
どんな業務でも、慣れてきたり疲れが溜まって注意力が散漫になってしまい、危うく重大なミスにつながるところだった、というシーン=ヒヤリハットはあります。
そのようなケースが起きたら、「危なかったけれど、回避できて良かった」と、その場で終わらせてしまってはいけません。
もし再び同じような状況が起きた時は、ヒヤリハットではなく重大事故につながるかもしれません。
そのため、ヒヤリハットが起きたら速やかに上司へ報告し、他の同僚にも会議や朝礼などで情報共有と注意喚起を行うようにしましょう。

【工場の安全対策を表彰する厚労省の「見える」安全活動コンクール】

厚生労働省では、労働災害を防いで安全に作業ができるよう取り組む企業を表彰する、
「見える」安全活動コンクールを実施しています。
これまで表彰された取り組みの中には、最新技術を用いたものから身近なツールを使ったものまで、多彩なアイディアがありますよ。
たとえば、平成30年度に表彰された取り組みの中には、機械横に乱雑に配置されていた温調ホースをカバーでまとめ、ホースにつまづいて転倒する危険性を除去したアイディアがありました。
他にも、すぐに実践できそうな事例が多数ありますので、自社の安全対策のヒントを得るためにぜひご覧ください。

【まとめ】

工場での作業は、少しの油断が重大な事故につながりやすいため、安全対策は欠かせない課題です。
現在貸工場をお探しの事業者様は、ぜひ参考にしてみてください。
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