物流業界で注目されるSDGsとは?内容と取り組み事例を紹介
事業をおこなううえで、守るべきさまざまなルールがあります。
物流業界で最近注目されているのが「SDGs」についてです。
この記事では、SDGsとはどんな制度か、事例を紹介しながら解説していきます。
【物流業界のSDGsに関する取り組みとは】
SDGsとは、「持続可能な開発目標」のことで、Sustainable Development Goalsの頭文字を取った言葉です。
2001年に策定された、ミレニアム開発目標(MDGs)の後継として位置づけられており、17項目の目標が設定されています。
2015年9月に開催された国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されましたが、SDGsはこのなかに記載されています。
2016年から2030年までの国際目標で、経済活動をおこないながらも、環境に配慮し、持続可能な取り組みをおこなうべきといった趣旨から、推進されています。
では、物流業界で取り組まれているSDGsには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
具体例の1つとして「ホワイト物流推進運動」が挙げられます。
ホワイト物流推進運動とは、ホワイトな労働環境を目指す運動です。
物流の維持と深刻なトラック運転手不足の解消のため、トラック輸送の生産性の向上や、女性や60代以上などの高齢運転手も働きやすい環境が必要とされています。
また、国土交通省が2016年におこなった、「物流総合効率化法の改正」もSDGsの取り組みの1つです。
物流総合効率化法の改正とは、物流業界の労働力不足対策や、環境負荷軽減を目的として、物流業務の省力化などの推進を目指したものです。
2者以上が連携した「輸配送網の集約」などの事業が認定され、税制や金融面で支援を受けることができます。
【物流SDGsとは?具体的な事例を紹介】
具体的に、SDGsに取り組んでいる物流企業の事例を紹介します。
国内で倉庫業を営んでいる企業は、CO2削減をメインの目標とし、エコドライブを心がけ燃料削減を実現する、事務所から出るゴミの削減をおこなうなどの取り組みを実施しています。
SDGsには職場環境の改善も目標の1つに入っているので、別の倉庫事業をおこなう企業は、働きがいのある会社づくりに取り組んでいます。
他にも、全国に拠点を持つ食品事業をおこなう企業は、環境負荷をかけない事業を心がけています。
たとえば、倉庫内の省人化や省力化システムの導入、ペーパーレス推進などです。
環境負荷が少なく、かつエネルギー効率のよい事業を推進しています。
【まとめ】
SDGsは、環境や働く人たちの状況を改善し、事業の成長も目指す取り組みです。
今回ご紹介した事例を参考にするなどして、物流事業を手掛ける人は、ぜひ自社でできる取り組みを検討してみてください。
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